1.波瀾万丈

作詞:倉内康平
作曲:原譲二

人に無情の なげき節
背中あわせの 裏表
歩き続けた 人生を
これでいいかと ふりかえり
波瀾万丈 ああ 振りだしで

誰もひとつの 道がある
続くこの坂 はてしなく
苦労くの字に こえて行く
影に女房の 涙あり
波瀾万丈 ああ 二人連れ

花の命が 終わるとき
人は散っても 名を残す
今日がどんなに 辛くても
生きる望みを 明日にかけ
波瀾万丈 ああ 夢暦


2.がまん坂

作詞:原譲二
作曲:原譲二

俺がやらなきゃ 誰がやる
廻り道だぜ 風が吹く
傷つきながらも 後振り向かず
男なりゃこそ 辛くても
今に花咲く アーヨイショ
がまん坂

辛い涙が 枯れたなら
嬉しい涙が 涌いてくる
なぐさめ はげまし くじける心
叱りながらも この胸に
抱いて日暮れの アーヨイショ
がまん坂

雨を降らした 雲が飛ぶ
花を散らした 風がゆく
破れて流れりゃ 男の負けさ
浮世七坂七曲
越えてゆきます アーヨイショ
がまん坂


3.年輪

作詞:関根縋一・石本美由起
作曲:原譲二

雪の重さを はねのけながら
背のびしたかろ枝も葉も
山に若葉の春がくりゃ
よくぞ耐えたと笑う風
苦労 年輪 樹は育つ

みどり絶やさぬお山の掟
守りつづけて子や孫に
強く伸びろと親ごころ
枝を切る木に血が通う
苦労 年輪 樹は育つ

いつか世に出て大黒柱
夢のようだか夢じゃない
願い重ねた歳月に
熱い想いが生きている
苦労 年輪 樹は育つ


4.愛の道

作詞:八代富子・補作詞芳野薫
作曲:原譲二

あなたの肩に 舞い落ちた
冷たい雪は いつとける いつとける
ふり返ることなどできぬと知りながら
今日もゆくゆく 無念坂
けわしき道 されど我が道 愛の道
押させて下さい 車椅子

あなたの頬に 吹きつける
冷たい風は いつやむの いつやむの
許されることならかわってあげたいと
辛さこらえる 乙女坂
けわしき道 されど我が道 愛の道
押させて下さい 車椅子

見上げれば 涙がひとつ またひとつ
明日に希望の 夫婦坂
けわしき道 されど我が道 愛の道
押させて下さい いつまでも


5.十和田湖

作詞:北川文化
作曲:原譲二

やけ山の 夕やけよ
逢いに来たんだ 峰越えて
夢のようには いかない それが人生と
空が無言で 教えてくれる
ああ 十和田湖 さざ波よ

雪が降る 八甲田
馬の親子が 丘をゆく
道はひとつさ だれでも それが人生と
空に向って 男のさけび
ああ 十和田湖 さざ波よ

流れ星 追いかけて
峠をいくつ 越えたやら
明日を信じた 魂 それが人生さ
空は無限だ どこまでひとつ
ああ 十和田湖 さざ波よ


6.夫婦一生

作詞:仁井谷俊也
作曲:原譲二

初めて出逢って 結ばれて
気がつきゃ苦労の 九十九(つづら)坂
時には妻に 時には母に
おまえいりゃこそ 今日がある
夫婦(ふうふ)一生
よろしく頼むよ これからも

着たきり雀の あの頃は
裏町こぼれ灯(び) 夢見酒
明日(あした)が見えぬ 暮らしの中で
陰でささえて くれた奴
夫婦一生
こころで言うのさ ありがとう

この次この世に 生まれても
やっぱりおまえが 恋女房
しんどい時は いたわりあって
俺が今度は 尽くすから
夫婦一生
ふたりは道づれ どこまでも


7.標

作詞:鈴木紀代
作曲:原譲二

損か得かを はかるより
嘘か真(まこと)で 動きたい
自分自身に 嗤(わら)われる
生き方だけは したくない
男らしく 俺らしく

いいか悪いか 言う前に
好きか嫌いで 決めている
自分自身が ためされる
みんな承知さ 剣が峰
男らしく 俺らしく

失くしたくない 夢ならば
涙こらえて まわり道
自分自身で 嗅ぎ分けた
そんな標(しるべ)に 生かされて
男らしく 俺らしく


8.橋

作詞:仁井谷俊也
作曲:原譲二

この世には 眼には見えない橋がある
親子を繋ぐ 橋がある
這えば立て 立てば歩めと
大事に育て…
親から旅立つ 日が来ても
一生忘れぬ 橋がある

世間には 縁という字で結ばれて
夫婦で築く 橋がある
倖せの 春はいつでも
足踏みだけど…
ふたりでいたわり 庇いあい
死ぬまで寄り添う 橋がある

男には 夢を拳で握りしめ
ひとりで渡る 橋がある
向かい風 今日も行く手を
邪魔するけれど…
勇気・誠実(まごころ) この汗で
明日へ架けたい 橋がある


9.炎の男

作詞:原譲二
作曲:原譲二

男の俺が 選んだ道だ
たとえ茨の 道だとて
決して 決して 決して
泣いたりは しないさ
負けてたまるか ぐっと
睨むこの目に 血がたぎる

惚れた女もいたにはいたが
恋におぼれりゃ 遠廻り
何んで 何んで 何んで
今さら愚痴なんか
云わぬつもりが ぐっと
あおる冷や酒 歯にしみる

我慢だ 我慢だ 試練に耐えりゃ
たてた誓いも 夢じゃない
燃えろ 燃えろ 燃えろ
炎の男なら
明日に生きるさ ぐっと
あおぐ夜空に 高笑い


10.浪曲太鼓

作詞:原譲二・哲郎
作曲:原譲二

なにがなにして なんとやら
唄の文句じゃ ないけれど
男一匹 この身体
何処で咲こうと 散ろうとも
なんのこの世に 未練はないが
故郷(くに)に残した お袋にゃ
苦労 苦労のかけ通し“おっ母さーん”
馬鹿なせがれが 詫びている

なにがなにして なんとやら
いろはかるたじゃ ないけれど
二度と戻らぬ 人生を
我身一人の為にだけ
歩く男に なりたくないさ
影を叱って 越えてゆく
無情 無情の泪坂“おっ母さーん”
負けはしないさ 俺はやる

なにがなにして なんとやら
浪花節では ないけれど
一度決めたら やり通す
たとえ世間が 変われども
涙なんかは だらしがないぜ
弱音はいてちゃ 生きられぬ
我慢 我慢さ夢じゃない“おっ母さーん”
今に花咲く 春が来る


11.狼

作詞:久仁京介
作曲:原譲二

牙のない奴ぁ 男じゃないと
燃やすこころは 狼だった
夢に喰いつき 投げ飛ばされて
今日は負け 明日は勝つと
からだで知った 命のおもさ
傷のいたみが 道標(みちしるべ)

ひとの情けに 救われながら
いらぬお世話と 云う奴がいる
馬鹿を笑って 利口が目立つ
こんな世を さ迷い歩く
狼だけに 降るなみだ雨
濡れりゃぬくもる 灯が欲しい

一つ命を 十にも刻み
はぐれ狼 人生荒野
吠えて削れた 夢抱きながら
歳月を ただ噛みしめる
曲がっちゃいても 真っすぐ生きた
おれの足跡 誰が知る


12.俺らしく

作詞:麻こよみ
作曲:原譲二

世間の風の 冷たさに
悔し泣きした 夜もある
それでも夢を あきらめず
がむしゃらに ひたむきに 生きてきた
誓う男の 心意気
俺はやっぱり 俺らしく

ごめんといつも 言えなくて
苦労おまえに かけたまま
不器用者と わかっていても
強がって 意地張って 生きてきた
惚れた女は 一人だけ
俺を支えた おまえだけ

心は熱く これからも
失くしたくない 決めている
嵐の道で あろうとも
真っ直ぐに ひとすじに 生きて行く
今度生まれて 来る時も
俺はやっぱり 俺らしく


13.男の人生

作詞:いではく
作曲:原譲二

花の咲く道 茨(いばら)の道も
人はそれぞれ 運命(さだめ)を歩く
義理を背負って 真実(まこと)を抱いて
奥歯かみしめ 生きてきた
ふり向けば 五十年
男の人生さ

暗く寂(さみ)しい 世の中だって
じっと見つめりゃ 灯りが見える
苦労なやみは 月日の川に
流し渡った 星の数
おまえには ありがとう
男の人生さ

夢の一文字 近そで遠い
知っていながら 見た夢いくつ
泣きと笑いの 生きざま織れば
腹を括って しめる帯
真っすぐに 一筋の
男の人生さ


14.竹

作詞:野村耕三
作曲:原譲二

雪の降る日も 雨の日も
竹は節目で 伸びてゆく
人もまた 己れが道の一里塚
確かめながら 行けばいい
そこに出逢いも 彩りも
ああ…粛々と 行けばいい

月の世界に 憧れて
竹に託した 夢もある
人はみな 見果てぬ夢の夢灯り
しっかと抱いて 生きりゃいい
熱い想いを 温もりを
ああ…粛々 と行けばいい

花の咲くのは ただ一度
竹は寿命(いのち)が 尽きるとき
人もまた 上辺の花を飾るより
誠実(まこと)の花を 持てばいい
こころ豊かに しなやかに
ああ…粛々 と行けばいい


15.ソーラン鴎


16.まつり

作詞:なかにし礼
作曲:原譲二

男は祭りをそうさ かついで生きてきた
山の神 海の神 今年も本当にありがとう
白い褌 ひきしめた
裸若衆に雪が舞う
祭りだ 祭りだ 祭りだ 豊年祭り
土の匂いのしみこんだ
伜その手が宝物

男は祭りでそうさ 男をみがくんだ
山の神 海の神 いのちを本当にありがとう
船に五色の旗をたて
海の男が風を切る
祭りだ 祭りだ 祭りだ 大漁祭り
見ろよ真っ赤な陽が昇る
伜一番船をこげ

燃えろよ 涙と汗こそ 男のロマン
俺もどんとまた 生きてやる
これが日本の祭りだよ